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刑法の重要テーマ・共犯 [司法書士試験 憲法・刑法]




  復習 憲法・刑法(カテゴリー別・リンク)


 おはようございます!

 今日の一日一論点は、昨日の刑法の講義の範囲の中
で特に大事な共犯に関する判例です。


(一日一論点)刑法

 暴行・傷害を共謀した者のうちの1人が殺意をもっ
て被害者を殺害した場合、殺意のなかった者について
は、殺人罪の共同正犯と傷害致死罪の共同正犯の構成
要件が重なり合う限度で、軽い傷害致死罪の共同正犯
が成立する(最決昭54.4.13)。


 共犯は、昨年の本試験でも出題されていましたが、
重要なテーマなのできちんと復習しておきましょう。

 では、過去問です。

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(過去問)

Q1
 Aは、Bが留守宅に盗みに入ろうとしていることを
知り、Bが現金を盗み出している間に、Bが知らない
まま外で見張りをしていた。この場合、Aには、窃盗
の共同正犯が成立する(平22-24-オ)。

Q2
 Aは、知人Bとの間で、飲食店の店員に暴行を加え
て現金を強奪することを計画し、Aが凶器を準備し、
Bが実行役となって強盗することについて合意した。
ところが、Bは、一人で実行するのが不安になり、A
に相談しないまま、Cに協力を持ちかけ、BとCが一
緒になって強盗をすることについて合意した。犯行当
日、Bは、Cと二人で飲食店に押し入り、店員に暴行
を加えて現金20万円を奪い取った。この場合、Aには、
Cとの間でも強盗罪の共謀共同正犯が成立する
(平26-24-ア)。

Q3
 Aは、BがCに対して暴行を加えるのを手助けする
意思で、Bに凶器の鉄パイプを貸したところ、Bは、
殺意をもって、その鉄パイプでCを撲殺した。この場
合、Aには殺人罪の幇助犯が成立する(平22-24-ア)。

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