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今日の一日一論点と暑さ対策 [一日一論点]



  復習 一日一論点(カテゴリー別・リンク)


 おはようございます!

 昨日の昼間は少し暑かったですね。

 みなさんは、暑さ対策は大丈夫でしょうか?

 では、今日の一日一論点です。


(一日一論点)刑法

 現在の危難が行為者の有責行為により自ら招いたも
のであり、社会通念に照らしやむことを得ないものと
してその避難行為を是認し得ない場合は、緊急避難は
成立しない(大判大13.12.12)。

 緊急避難に関する判例です。

 正当防衛はよく出題されていますが、緊急避難は丸
々1問の出題はしばらくありません。

 正当防衛とセットで学習しておきましょう。

 以下、過去問です。

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(過去問)

Q1
 4歳のBの母親であるAは、Bと一緒に心中しよう
として、Bに対し、「おかあさんと一緒に死のう。」
と言って、Bの同意を得てBを殺害した。この場合、
Aには、同意殺人ではなく殺人罪が成立する
(平18-25-イ)。

Q2
 過失による自動車事故により他人を負傷させたかの
ように装って保険金の支払を受けようと企て、その情
を知った知人の承諾を得た上、自らが運転する自動車
を当該知人に衝突させて傷害を負わせた場合には、傷
害罪は成立しない(平24-25-ウ)。

Q3

 Aは、Bが留守宅に盗みに入ろうとしていることを
知り、Bが現金を盗み出している間に、Bが知らない
まま外で見張りをしていた。この場合、Aには、窃盗
の共同正犯が成立する(平22-24-オ)。

Q4
 Aは、知人Bとの間で、飲食店の店員に暴行を加え
て現金を強奪することを計画し、Aが凶器を準備し、
Bが実行役となって強盗することについて合意した。
ところが、Bは、一人で実行するのが不安になり、A
に相談しないまま、Cに協力を持ちかけ、BとCが一
緒になって強盗をすることについて合意した。犯行当
日、Bは、Cと二人で飲食店に押し入り、店員に暴行
を加えて現金20万円を奪い取った。この場合、Aには、
Cとの間でも強盗罪の共謀共同正犯が成立する
(平26-24-ア)。

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A1 正しい

 
そのとおり、正しいです。

 Bには、承諾能力がありません。


A2 誤り

 
設問の傷害行為は、社会的に相当な行為とはいえま
せん。

 このため、傷害罪が成立します。


A3 誤り


 AB間に共同実行の意思がないので、Aに窃盗罪の
共同正犯は成立しません。

 この場合、Aには窃盗罪の幇助犯が成立します。


A4 正しい

 そのとおり、正しいです。

 ABの合意の後、BCの合意があるので、Bを介し
てABC三者の共謀関係が成立します。

 ちょっと長い問題文ではありますが、その点をきち
んと判断できるようにしましょう。

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 暑さ対策といえば、今年受験するみなさんは、本試
験の日は夏真っ盛りの時期です。

 ペットボトル飲料などの水分はもちろんですが、エ
アコン対策もきちんと考えておきましょう。

 少し冷えすぎのときのために、薄手の上着を用意し
ておくといいかと思います。

 特に、女性の方は用意しておいた方がいいですね。

 当日は、万全の体調で試験に臨みたいですよね。

 では、今日も一日頑張りましょう!

 また更新します。

 一人でも多くの方が合格できますように(^^)

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