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月曜日の一日一論点 [一日一論点]



  復習 一日一論点(カテゴリー別・リンク)


 おはようございます!

 5月も下旬となりましたね。

 そんな月曜日の一日一論点、確認していきましょう。

(一日一論点)憲法

 地方議会の議員が、議会への出席停止の処分を受け
ると、その間、その議員は、議員活動ができなくなり、
その結果、住民に対する議員としての責務を十分に果
たすことができなくなる。このため、地方議会の議員
に対する出席停止の処分も、議員活動に対する重大な
制約であり、司法審査の対象となる(最
判令2.11.25)。


 近年の重要判例ですね。

 以下、過去問です。

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(過去問)

Q1
 内閣総理大臣が衆議院の解散によって国会議員の地
位を失った場合には、内閣総理大臣が欠けたことにな
るため、内閣は、総辞職しなければならない
(平16-1-2)。

Q2
 国会議員の資格に関する争訟は、法律上の争訟であ
るから、司法審査の対象となる(平28-3-イ)。

Q3
 衆議院の解散については、たとえその有効又は無効
の判断が法律上可能である場合であっても、その判断
は主権者たる国民に対して政治的責任を負う政府、国
会等の政治部門の判断に委ねられ、最終的には国民の
政治的判断に委ねられるべきであり、司法審査の対象
とならない(平26-3-オ)。

Q4
 国家試験における合格又は不合格の判定は、学問上
の知識、能力、意見等の優劣、当否の判断を内容とす
る行為であるから、試験実施機関の最終判断に委ねら
れるべきものであって、司法審査の対象とならない
(平26-3-ア)。

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A1 誤り

 設問のケースは、「内閣総理大臣が欠けたとき」に
当たりません。


A2 誤り

 司法審査の対象となりません。

 議院の自律性を尊重する趣旨です。


A3 正しい

 そのとおりです。

 衆議院の解散は、極めて政治性の高い国家統治の基
本に関する行為です。

 このため、司法審査の対象となりません。


A4 正しい

 そのとおり、正しいです。

 設問の事案は、司法審査の対象となりません。

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 憲法は、学説問題が出題されやすいです。

 また、形式もちょっと複雑で、1問に時間のかかる
問題が出ることもあります。

 そういうものは後回しにして、上でピックアップし
たような条文、判例ベースの問題で稼ぎましょう。

 学説問題は正答率も低いので、それよりも、確実に
正解できる問題で得点していきましょう。

 どういうところで得点するのかをよくイメージする
のも、戦略の一つですね。

 では、今週も一週間、頑張りましょう!

 また更新します。

 一人でも多くの方が合格できますように(^^)

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