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講義再開!昨日のポイント [不登法・各論]




  復習 不登法・各論(カテゴリー別・リンク)


 おはようございます!

 昨日、8月18日(日)は1年コースのみなさんの不動産登記法
の講義でした。

 みなさん、お疲れさまでした!

 昨日はお盆明け、少し久しぶりの講義でした。

 午前では、抵当権の変更、及ぼす変更、持分上の抵当権とする
変更(及ぼさない変更とします)が特に大事でした。

 午後では、順位変更、賃借権の先順位抵当権に優先する同意の
登記、抵当権の抹消登記が特に大事でしたね。

 まずは、それぞれで学習したことを自分なりに思い出してみま
しょう。

 及ぼす変更、及ぼさない変更はどういう場合にする登記か、抵
当権の変更登記ではどういう添付情報が大事だったか。

 順位変更の登記の特徴は何か、賃借権の同意の登記と比較して
どういうところが相違点だったか。

 抵当権の抹消登記では、何を学習したか。

 などなど、でるトコを活用しながらよく振り返っておきましょう。

 では、いくつか過去問をピックアップしておきます。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(過去問)

Q1
 Aが所有権の登記名義人である甲土地について、Aを債務者と
する抵当権が設定されている場合において、Aの債務をBが引き
受けたときは、登記識別情報を提供した上でする当該抵当権の債
務者を変更する登記の申請に際して、Aの印鑑に関する証明書を
添付情報とすることを要しない(平28-17-エ)。


Q2
 抵当権の債務者の変更の登記を申請するときは、登記上の利害
関係を有する第三者の承諾を証する情報を添付情報として提供す
ることを要しない(平19-18-エ)。


Q3 
 A及びBが共有する不動産のA持分にCを抵当権者とする抵当
権の設定の登記がされている場合において、B持分に同一の債権
を担保する抵当権の効力を生じさせるためには、BとCとの間で
抵当権を設定する契約を締結し、A持分の抵当権の効力をB持分
に及ぼす変更の登記を申請しなければならない(平23-18-エ)。


Q4
 B・C共有の不動産にAを抵当権者とする抵当権の設定の登記
がされている場合において、Bの持分についての抵当権の消滅に
よる抵当権の変更の登記を申請するときは、登記権利者をB、登
記義務者をAとして申請することができる(平6-24-オ)。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




A1 正しい

 そのとおり、印鑑証明書の添付を要しません。

 所有権の登記名義人が登記義務者となる場合でも印鑑証明書の
添付を要しないとする、例外中の例外でとても有名なものですね。


 これは、根抵当・根質を除く担保権に共通するということ。

 そして、債務者以外の変更の登記では、原則どおり印鑑証明書
の添付を要することに注意しておきましょう。



A2 正しい

 そのとおりです。

 抵当権の債務者の変更の登記の際に、登記上の利害関係を有す
る第三者は存在しません。


 そのため、常に付記登記で実行されます。


A3 誤り

 及ぼす変更の登記を申請することはできません。

 B持分への抵当権の追加設定の登記を申請します。

 先ほど書いたように、及ぼす変更を使う場面をよく理解してお
くことと、そして、登記の目的を正確に書けるようにしておきま
しょう。



A4 正しい
 
 そのとおりです。

 抵当権を何某持分の抵当権とする変更の登記の事案です。

 及ぼす変更の逆なので、及ぼさない変更といったりしています。

 これも、登記の目的を含めて、申請情報を正確に書けるように
していってください。


 個人的には、そのうち、記述式試験でもまた聞かれるのではな
いかなと思っています。


 平成7年あたりで一度聞かれていますからね。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昨日の講義でもいいましたが、1年コースのみなさんは、次回
から根抵当権の登記に入っていきます。

 先日学習した抵当権の登記のうち、共同抵当権の場合の共同担
保目録が作られる段取り。

 共同抵当権の設定の場合、申請情報の不動産の表示のところに
はどのように記載するのか。

 追加設定の前提としての変更登記の要否。

 このあたりを、次回の講義に向けてよく振り返っておいてくだ
さい。

 では、今週も1週間、頑張っていきましょう!

 また更新します。




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