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会社法を振り返る その16 今後において大事なこと [司法書士試験・会社法]



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 日曜日は、午前が会社法の演習講座、午後が商業登記法の第4回目の講義です。2コマ連続ですね。


 2コマ連続は少々ハードではありますが、本試験は、それ以上のエネルギーをすべて注ぎます。


 また、年末が近づくにつれて、そろそろ本試験に向けてギアを上げていく時期に差しかかってきています。


 キツイとか、復習が追っつかないとか、色々あるかと思いますが、もうそんなこと言ってる場合ではありませんから、とにかく全力で取り組みましょう。


 僕も常に真剣勝負で講義をしておりますから、そのすべてを吸収して、1年でも早く合格して欲しいと思います。


 では、会社法を振り返りましょう。


 ここでの基本的な問題を通じて、条文などをしっかり振り返ってください。


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(確認問題)

Q1
 新株予約権を行使する際に現物出資をする場合において、現物出資財産の価額が、新株予約権の内容として定めた価額に不足するときは、その差額に相当する金銭を払い込むことを要する。


Q2
 新株予約権を行使すると、常に資本金の額が増加する。


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A1 正しい

 会社法281条2項を確認しておきましょう。

 ここは、登記の添付書面にもつながってきます。


A2 誤り

 新株予約権の行使に際して、すべて自己株式を交付したときは、資本金の額は増加しません。

 ですから、常に増加するとは限りません。


 では、過去問で仕上げましょう。


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(過去問 平19-29-イ)

 新株予約権が行使されても、発行済株式総数が増加しない場合がある。

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 問題文も短く、非常にシンプルですよね。


 会社法はたいていが問題文が長くなるだけに、こういう解きやすそうなものから解いていくのもひとつのテクニックといえます。


 それで、自己株式を交付したときは、資本金の額はもちろん、発行済株式総数も増えません。


  解答  正しい


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 僕は、演習は大事といつも言っています。


 もちろん、インプットが不十分だと演習も思うようにいきませんから、インプットは何より大事ではあります。


 でも、インプットを重視するあまり、演習が後回しになっていませんか?


 もう少し復習をしっかりやってから問題を解こう、という気持ちもわかりますが、果たして、それで予定どおりできているでしょうか?


 復習の進行具合はともかく、まず、現時点でどれだけ問題を解けるかを試すことが大事だと思います。


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 僕は、演習講座でしか直接の判断ができませんが、短期で合格した人も、毎回、いい点数を取れていたわけじゃありません。


 僕が見る限り、不登法の総論や会社法などでは、けっこう落としたりしています。


 問題を通じて、自分の弱点を知るのが演習の目的です。


 ある程度進んだら、問題を解く。


 そして、間違えることにより、インプットが不十分な部分が実感できますから、ピンポイントで復習できますよね。


 もちろん、漫然と解くだけではダメですから、そのやり方も大事です。


 演習の目的は、点数を取ることじゃなく、自分の弱点を知ることだと思います。その積み重ねが、本番での結果です。


 点数を取るのは、本番です。


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 これまで色んな合格者を見てきていますが、演習講座ということに限ると、ほとんどここに出ていなくて合格した人は、今のところ見たことありません。


 じゃあ、そのレアケースに自分がなってやるとか、そんなんじゃいけませんよ。


 レアなことをやるのではなく、誰もがやる当たり前のことをやるのが、試験の合格の近道だと思います。


 問題を解いて、間違えたところを復習する。


 ごく当たり前のことですよね。


 これだけ試験科目の多い試験ですから、復習がしっかりできている中で問題演習をこなせる人はまずいません。


 一杯一杯の中でこなしています。みな同じです。


 さっきも書いたとおり、点数を取ることが演習の目的のすべてじゃありません。点数ばかりに目がいっていませんか?


 いい点数を取ることに越したことはありませんが、たとえ、取れなくても、今の現実に目を向けて、課題を潰すことが大きな目的です。


 その効率的な潰し方のひとつのやり方は、これまでもお伝えしてきているところです。


 当たり前のことを、当たり前のようにやりましょう。


 それが、実務でも生きてきます。


 まずは、今後の演習講座、頑張りましょう。


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